旧山口萬吉邸レトロ建築見学会

三連休初日の朝、、シトシト雨と強い雨のハーモニーで木々が喜んでいる。

いつもの様に5時に目覚め、冷たいお水を一気に飲み干し、朝食前のインスタントコーヒーを飲むためにお湯を沸かしながら雨が建物を叩く音とヤカンをイジメるガスコンロの火の音でいい感じのリラックス。

まだ薄暗いダイニングキッチン。台所にもたれかけ ”何もしない1日” モードにひたる。

この日は趣味の草野球の予定もない。完全に自宅でゴロゴロすることを心に決め、頭の中は昼食に作ろうと思っていたパスタで妄想をふくらませ、そこらを台布巾で撫でながらキッチンでダラダラとしていた。

思い出したかの様に”顔本”SNSを流し読みしていたところ、、ふと嬉しい情報に指先がとまる。

公開三日間限定のアートイベントのお知らせ、、とは言え、展示にはほぼ興味が無い。心を惹きつけたのは展示会場である建物の事。

なんて事だ、、ヤバイ、、大好きなのレトロ建築じゃないか、、見たい、超見たい、、しかし出不精の私の本当の気持ちは外出なんかしたくない気持ちで身体中がすっかり支配されている。平日なら忙しい仕事があってもここぞと言う時には気の合うスタッフを連れ立ちほいさっさと行くところだが今日はお休みの日。予定ガン無視で思いつきの誘いに乗ってくれる人は誰もいない。どちらかと言うとインドアタイプの人間だし、好んで1人で出掛ける様な性格でもない。出かけるには連れが必要で、、きっといつか一人きりになったら寂しくて死んでしまうかもしれない。アクティブにササっと行動し、ほいほいと寄り道とか出来る人が羨ましい。孤独のグルメの世界観は大好きだけど、井之頭五郎の様にはなれない。

でも、こんな人間だけど見たい気持ちが勝るときだってある。若かりし頃はアメリカ西海岸の建築名所を英語もできないのに一人で楽勝に地図を片手にどこだって廻れた。そんなとてもたくましいかっこいい時もあった。

でも今は違う、、迷う、、どうしよう出掛けたくない、、特に一人では出掛けたくない。道中つまらないし退屈を上手に過ごせない。

しかしこれを逃すと、次にこの名建築を見るチャンスがいつになるか分からない、、なぜなら会員制?的な厄介な建物の様なのです。一般に公開されるのはこれが初めてかもしれない。しっかり調べたわけではないので、、よくわからないけど、、そんな感じのネット情報だった。

事の始まり的にあまりにも思いつき過ぎて誰もお誘いできない。一人で行くには寂しいが、覚悟を決めて普段には着ないカジュアルなスーツに着替え引き籠りモードを解除、、重い腰をあげ九段下へ向かった。

金曜日から始まっていたイベントも2日目の土曜日を迎え、会場は一人づつ靴を預け入場する形で、正門から入り口まで小さな列を作っている。中へ入ると、思いのほか会場は空いている。雨のおかげかな、、これはすごくラッキー。来たのが中間の日で良かった、、明日の最終日はきっと大混雑が予測される。混雑は好きでは無いし逃げ出したくなるので、ゆるゆるしい人の流れは最高に嬉しい。

敷地内に入るとなんとも言えない洋館プリっ。いいねぇ、イイ建物です、、ワクワクします。車寄せの様な玄関のエントランスが素敵です。建具のフォルムや金属類、窓のサイズ、外部との間の取り方、大き過ぎない吹き抜け、上階へつながる階段も、マーブル手摺や装飾も、ヨダレとまらない。、、、素晴らしい、欲しい、こんなの欲しい、、住みたい、、と目を輝かせ、展示品に少し目をやりながらも辺りをキョロキョロ、床や壁、天井を凝視。撫でる様に壁に触れたり、少し叩いてみたり、完全に空間ばかりに見ている人、ばればれである。。

あ、あ、展示中の作家さんごめんなさい。でも、とても感謝しています。

素敵な作品ばかりなのに、今日の僕の目には勿体無い。本日アートなスイッチは持ち合わせづに来てしまいました、どうかお許しください。

ふと敷地内のお庭を覗くと、まだ整備が整っていなかった。おそらくまだ改修途中なのだろう、全てが完成し整った姿をまた拝みた。こんな思いつきの建築見学会(勝手にそう言っているだけ)だったが、すごく楽しめた。大満足

この建物を運営されている企業の方、ありがとうございました。是非次回は建築にスポットを当てた展覧会を期待してます。できればオリジナルな使用状態が見たいです。

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