はじまりのふうけい

先週あるプロジェクトで福岡にいた。なんども調査で通った現場です。

一年がかりで取り組んできた案件がいよいよ着工となる打ち合わせでした。古い建物ではあるが

とても趣があり、離れの茶室がある中庭がとても素敵です。本来なら元の状態を保存しながら

改装することが一般的な古民家再生だと思うのですが、コストをおさえながらも空間を良くしたい

という課題もあり、少し大胆な切り口で、徹底的に壊し剥がされたものをそのまま見せる

「壊しっぱなしデザイン」を改装テーマにしました。

今は狭く圧迫感しかない空間、、一番の魅力である中庭を空間の何処からでも見える様にしたい。

初めて訪れ見た時からそう決めていた、、現在は歴史ある手の込んだ造りではあるが、、

すまない、、細かく間仕切られた壁よさようなら。

そして、必要以上に贅沢にあしらわれた格天井よさようなら。

これから工事のはじまるこの雰囲気、、押し入れや物置から連れてこられた古い備品があちらこちらに

うもれている。宝の山なのかそれともゴミなのか、それは鑑定士ではないからわからない。

ながい時間ここでくらした器やお盆など、どこか寂しげで切ない。

この生まれ変わる前の現場の重苦しさ、、、

はじまりの風景はいつもこんな感じである。これから新たな時間を刻みます。

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