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アイノとアルヴァ 二人のアアルト

心地よく晴れた金曜日は世田谷区役所へ

前川國男設計の名建築は穏やかな日差しと植物に包まれながら今日も誇らしく佇んでいます。

約一年がかりで取り組んできた住宅設計案件を現実へ前進させるべく今回で3度目の世田谷区役所訪問。

コロナ禍に巻き込まれながらもなんとか事前協議の資料の提出にこぎつけました。特別大きな問題は無いが、ずるずるっとズレ込んだスケジュールと助成金がらみの複雑な申請のタイミングに少々困惑しながらもなんとか職員の丁寧な説明で一安心です。いろいろあったけど、これで前に進むだろう。、、と、ここまでがメインの予定ではあるが、兼ねてより機会をうかがっていた世田谷美術館の企画展へと足を向ける。絶好のタイミングと展覧会日和がありがたい。

2019年に行われた東京ステーションギャラリー展覧会でみたアアルトの展示もすごく良かったが、今回はパートナーとの活動にスポットをあてた企画展「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」です。実はご夫婦でデザイン活動をされていたのでね。てっきりアルヴァ・アアルトさんだけの作品だど思っていましたが勉強不足でした。今回の企画展を通してすごく感じたのはアイノとの出会いがアアルトさんに強く影響を与えたのだろうという事。もしかしたら二人が出会わなければ今見ている名作たちは生まれてこなかったかもしれません。”優しさと柔らかさ” かぁ〜 素晴らしいです。取り組んでいる作品について話ができる良き理解者は本当に貴重な存在です。良いところと駄目なところの意見交換があるだけでも大きく違います。私もそうでしたがモノづくりは一人だけの力では達成できない物が殆どです。特に仕事上のパートナーはとても大事ですね。アイノとアルヴァ、運命的な出会いからなのか、必然なのか、それはわかりませんが入所半年後に結ばれた二人。アイノというかけがえのない存在があったからこそ成し得たアルヴァの偉業、いや二人の偉業ですね。建築、インテリア、家具、照明からグラフィックデザイン、そしてあの有名な器も。見所満載ですよ。そして素晴らしい作品の合間に登場する、二人の寄り添う写真や家族と過ごすスナップなど、展示後半には54歳で永眠についたアイノの横顔のデッサンに感動しました。描かれた曲線からも伝わるアイノへの愛おしいさしが滲み出ています。とてもお勧めな展覧会ですので是非いってみてくださいね。


ん〜、もう一回見たいなぁ


世田谷美術館にて2021年6月20日(日)までです。

詳しくは特設サイトをご確認ください。


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