

雲の上の青、地上の金色
東京を飛びたった飛行機が雲の上に、、いつ見ても壮大でとても綺麗です。 福岡へ着陸する頃には夕刻、、海面に映る夕日や山や建物の陰影がたまらない。 思えば、九州の仕事は縁あってとても多い。 鹿児島、宮崎、熊本、長崎、佐賀、大分、福岡 特に福岡への出張は月に一度ペースがここ数年続いている。 レストランのお仕事、ホテルのお仕事、物件の視察を入れるとあっちこっちお邪魔している。 痒くなるところもたまにあるけど、気持ちの良い素敵な場所がほとんどだ。 美味しい料理に美味しいお酒、人も皆とても親切です。 優しくて、おおらかで、男気があって、情に厚い、何よりも仕事のレベルがすごく高い。 私のデザインには昔からある工法でつくる素材が多い。 なるべく自然素材を使いたいと思っている。嫌いなプリント合板や塩ビシートは極力使いたくない、、 九州では、当たり前の様にできる技術も、東京ではできないなんてこともよくあるし、 東京の職人に嫌な顔をされることだって何度もあった。 なので九州の、特に福岡の仕事はとても楽しい。 今も取り組んでいる2つのプロジェクトは福岡にある。 一つ一つ


時と姿
5月の心地よい風がビルとビルをすり抜けていく。 予定の時間よりも少し早く到着し大理石のベンチに腰掛けほっと一息、、気持ちいの良い時間も束の間に、壊れて音の鳴らないスマホが振動する。「もしもし、、」電話の向こうの声の主と話しだす、意図の掴めない内容にうなだれ、損した気分。まったく、、勘弁してほしい。、、エンガチョ、 気を取り直し、空を見上げてハァ〜っと深呼吸。再び気持ちいい風が木々の葉を騒がせ通り抜けていく。出不精な私がいつも避けているオシャレタウン人混みの街。今日は六本木に来てしまった。しかし、大好きな家具屋さんの新作を発表する展示会だから、わりと心穏やか。 会場に到着すると直ぐに駆け寄ってくれた担当者の山本さんは、いつもの様にニコニコで出迎いてくれる。明るくて優しい山本さんありがとう。いつもオシャレだね。、散髪したばかりの刈り上げも爽やかなうなじに招かれながら、新作家具が展示される空間へ、、ウェルカムシャンパンを片手に早速キョロキョロと探索開始!見て、触れて、実物の質の良さを体感。細部、素材に拘ったチェアーに腰掛け納得。、、いい家具である。設計